2021.04.17

合掌造り集落・白川郷ぶらり~京女のひとり旅23

岐阜県のユネスコ世界文化遺産、そして、重要伝統的建造物群保存地区「白川郷」。合掌造り集落の、春の風景ってどんなんかしらと、高山から白川村の荻町(おぎまち)地区へ、足を延ばしてみました。60棟ほどが合掌造り。

最低気温マイナス2℃。ノーマルタイヤに替えてるのにこれ以上気温下がらんといてや、とちょっと心配になる頃にまちはずれの大駐車場に到着。4月の寒い朝はとっても澄んだ青空。桜の姿があまり見えず時期尚早かな?。とりあえず白川郷の定番ショットをパチリ。で、今日は久しぶりに城山城址の展望台で上から見てみようとウォーク開始。

20分ほどで到着。ふぅふぅ。あまり桜は見えないよーな。写真屋のおネェさんに聞いてみると「集落の桜、先週あたりからようやく咲き始めたんですよ。数は少なくて、集落に桜が咲き誇るってわけじゃないけど」と。あっ、そーなんや、桜スポットではなかったんやね。何度か訪れた白川郷やけど、最近まで冬タイヤって持ってなかったから桜シーズンはじめてなもんで。といいつつ今回はノーマルタイヤなんですけど。京都丹後の出身の私。父親の車が雪でよー滑ってた経験から現役公務員中は雪リスク避けて乗らんとこ、と。。で、集落の向こうの山には雪。「あれは白山連邦。向こうは石川県。この冬は久しぶりにここらへんも2mほど積もったんですよ。奥の方の白山は白がまだまだ濃いので当分溶けへんですね。」とのこと。

ちなみにおネェさんは写真屋さんじゃなくて、「写真撮って無料で差し上げてまーす。帰りに受け取ってくださいね。良かったら記念写真用に加工した有料のもあるので買ってね」のおネェさん。最初、いらないって言うたけど、まーそー言わんと、と・・・

無料の写真を拡大したもの。原寸は縦ハガキ大。大部分を集落の四季の景色が占めてて、真ん中に、小さく小さく今の私。顔が確認できるくらいまで拡大するとボケボケ。買わへんかった有料版は普通の記念写真。ちょっと大きめで見開きのカバー付き1500円。どこに保存しとけっちゅうねん。データくれへんやろか。昔は、勝手に展望する場所だったんですよ。世界遺産になったころに整備されてカフェや土産もん屋ができて写真屋のおネェさんも。やれやれ。今も自由に眺められるんやけど、真ん中に看板たててカメラ持って横に立ってられると、気の小さい私なんかは、ゆっくりできひん。

まだ朝の10時前。営業してるよーやったんでカフェタイム。300円で仕切られてるスペースのカウンターらしき席から景色を独り占め。昔は・・・もう、ええ。けど、ここはちょっとナイス。いつか白銀の景色も見て見たい・・・これは無理。

城山城址を下りて、さて、数本しかない桜とのショットを探してウロウロ。こんなとこ、とか・・

こんな感じとか。山あいの集落の小さな春って感。土曜日やったんでお客さんもちょこちょこ。このへんで白川村終了。

ちょっと昔写真で、ご紹介コーナー。

いつも立ち寄ってたカフェ「文化喫茶・郷愁」。合掌造りが見れます。コーヒー500円。3年ほど前は観光客が多かった。まだやってはります。

荘川にかかる長さ100mほどの吊り橋。隠れてるけど、右側が荻町集落、左側が観光大駐車場。これは臨時の河川敷駐車場から撮影。3年ほど前は500円やったのに、1000円に値上げされててちょっとビックリ。手前でソバ屋さんが呼び込み営業、食べると駐車料不要らしい。ソバの値段まで聞いてへんけど。

駐車料金高かったので国道156号線で荘川沿いを高山へ。御母衣(みぼろ)ダム湖あたり。山が険しい東海北陸自動車道はトンネルが多くて眺めがイマイチ。それにしても便利になったもんやねぇ、高速下りたらすぐ世界遺産やなんて。これまでから山あいの国道が整備されててそんなに不便でもなかったのに、ある時、白川村の道の駅から見上げると橋げたらしきデッカイ構造物が表れて、えっ、こんなとこに高速道路出来るんや、とびっくりしたもんです。自然・・壊れてへんのやろか。まぁ急がへんなら眺めが良い下道がおススメ。

一昨年の秋に訪れた、合掌集落の世界遺産セットのうちの一つ、富山県の五箇山・菅沼(ごかやま・すがぬま)合掌造り集落。こっちの駐車場500円で上下はエレベーターつき。ハハッ、こだわるねぇ。。。9棟ほどで小ぢんまりしてるのがまた、落ち着く感。そういえば昔むかし、実家丹後の母親を兵庫県篠山へ観光に連れて行ったとき、風情ある古民家やねと指さすと、「こんな古くさい建物のどこがええんや」と一蹴されちゃって。念願の実家建て替えした頃やったかな。高度経済成長期世代やし古い家なんかヤンペしてたんやろねぇ。時代も変わって令和、旅先で観光古民家を見るたびに「ただの古くさい家やってさ・・」ってひとりで突っ込みつつカメラを取り出します。