2020.01.23

寅さんに、逢いたいなぁ。。。

「困ったことがあったらな、風に向かって俺の名前を呼べ。おじさん、どっからでも飛んできてやるから」・・・

寅さん、飛んできてはくれないけど、男はつらいよシリーズ全巻DVDを手元に置く私はずーっと励まされ続けています。もう何回リピートしたことか。数か月前に最新作の上映に関して山田洋次監督が夜のNHK番組に出演されたとき、女子キャスターが「男はつらいよ映画を朝見てくることもあるんですよ。元気をもらえます」と言うと山田監督が「えっ、えっ、そ、そーなんですか?」とびっくりされてて・・・いやいや、監督の映画やんかぁ、と、思わず私も突っ込みつつ、やっぱ、女子はそーなんや、私だけやなかったんやと、ものスゴ納得しました。

寅さんは女性にとても優しい、ってか大事に大切に扱ってくれます。悩みや困りごとをいつもじっくり聞いて否定しません。そりゃ、惚れますよ女子は!。顔じゃないです、目方でもないです(笑)・・・いつも振られてはりますけど。なんせシャイやから。

この写真は、1997年に近畿日本ツーリストから発行された「男はつらいよ 寅さんの歩いた日本」に掲載のもの。このカバンはもう持たれることはありません。

私が最初に寅さん映画を観たのは1979年の第23作目、彼氏に誘われて。若者のデートにはオシャレじゃないと抵抗したものの、まぁえーやんおもしろいで、と言われて仕方なく。当時は寅さんシリーズは2本立てで、もう一本のが良かったなぁ、などと言いつつそれから毎年、彼氏からツレアイになっても2人でシリーズ最後まで封切を見ました。時は過ぎ・・終了後に売り出されたVHSの男はつらいよ全巻シリーズを買って欲しいとツレアイにお願いされて、しょうがないなぁと家計費から購入。なんのことはない、ちょっと呆れられるほどくり返し見ていたのは私の方でした。そう、日々仕事の悩みや職場の不満にもがく私に、癒しや元気、勇気をくれる寅さんは、働く女子の強い味方の地位を獲得!。数年前にハードが壊れDVDのシリーズに買い替えて、週末女子ひとり旅にもパソコンとともに携帯し「土曜はやっぱり寅さん」状態(BSで放映されるときはTVで)。そして休日明けからの仕事戦場に立ち向かって行ったものです。

春先の東京旅には柴又へも足をのばしました。20年程前にツレアイと来たときは、さくらさん像はもちろん寅さん像も寅さん記念館もありませんでした。帝釈天にお参りし、商店街で草だんごを食べたりビールしたり。

2019年の年末に封切られた第50作「男はつらいよ お帰り寅さん」。ツレアイのお墓がある帰省先、宮崎県延岡市のシネマでまず観て、2回目の京都ではしみじみと味わって。小出しにされたシーンの次のセリフが途切れると、あの後がいいのに・・また観ようかなぁ~なんて、ね。

私のツレアイの名前は「みつお」、寅さんの甥も「みつお」。俳優の吉岡秀隆さんが演じる「みつお」は結構お気に入り。「困ったことがあったらな、風に向かって俺の名前を呼べ・・・」。あーぁ、寅さんでもみつおでもええし、ほんまに飛んできて欲しいなぁ、と思ったときはDVDをチョイスして、寅さんとともに、京女はひとり旅に出かけます。