2023.03.15

春うらら、東京都美術館「エゴン・シーレ展」へ~京女のひとり旅44

東京でしか見られへんし、しょーことなしに日帰り旅。一部カメラOKやったんは、想定外でちょっとうれしい。撮影可が最近増えてきたねぇ。先にブログ紹介した愛知県美の岡本太郎展、数日前に出かけたひろしま美のピカソ展も基本OK、大阪中之島美の日本画展でさえ一部OKあり。ってか、旅だらけやん。京都脱出・・楽しなぁ。

デッカイちらし。ちなみに前回の東京都美へのお出かけは、2019年のクリムト展。クリムトは知ってたけど、シーレはお初。暮れから本屋さんに並んだ翌年の美術展雑誌、表紙のエゴン・シーレ押しをよーさん見せられて、これは行かねば、と。なんでもクリムトとシーレは師弟関係だったとか。なかなかセンスえぇなぁ東京都美。文化庁と一緒に京都移転して欲しくらい。けど、この大判チラシは京都の景観条例にひっかかるかも・・そこやないか。

エゴン・シーレ、ウィーンが生んだ若き天才。左は表面「ほおずきの実のある自画像」(1912年)、右は裏面「母と子」(1912年)の絵がバーンとかなりインパクトなチラシ。1890年生まれ、世紀末を経て芸術の爛熟期を迎えたオーストリア・ウィーンに生き、28年という短い生涯を駆け抜けた夭折の画家。最年少でウィーンの美術アカデミーに入学するも、保守的な教育に満足せず退学。若い仲間たちと新たな芸術集団を立ち上げ、当時の常識にとらわれない創作活動に励んだと。自画像、挑発的にもおびえているよーにも見える代表作。自画像はかなり多いらし。

基本は写真NGやったし、グッズの一筆箋表紙にて自画像を紹介。うつろな目、首を直角に曲げる左の自画像「叙情詩人」(1911年)。右は「自分を見つめる人Ⅱ(死と男)」(1911年)で、死神にとりつかれてる感ある自画像。もちろん真ん中も自画像。なんか心ひかれてきた。ひとつ上のチラシ「母と子」は聖母子像、マリアとキリストで、筆でなく指で描いてて、シーレの指紋残ってるらしでっせ。カッと見開いたキリストの目やけど、テレビ・ぶらぶら美の解説によると、シーレは心を病んでたとかでなくそれなりに順調に画家してたらしけど。ちなみに、シーレが途中退学した美術アカデミー、かの、アドルフ・ヒトラーも受験し不合格だったとか。入学してたら、歴史が・・。

カメラOKだった風景画コーナーのボード。シーレ21歳の顔。

「吹き荒れる風のなかの秋の木」(1912年)。ヴィジョンで描いた秋の木。自分の直観に基づいた作品制作をシーレは自ら「ヴィジョン」と呼んでいた。これ、なかなかえぇやん。

「モルダウ河畔のクルマウ(小さな街Ⅳ)」(1914年)。個性的な人物画で知られるシーレやけど、風景画も結構描いてるらし。クルマウ(現チェコのチェスキー・クルムロフ)は、シーレの母親の故郷で、彼自身も何度か訪れた街。高い視点から、家々がひしめいて積み上げられてる。これもちょっとカワユイ。欲しなぁ・・絵は買えんので、クリアファイル買いました。

こんな街や、

こんな塗りたくった絵、とかでした。

ポストカードで紹介。左は「装飾的な背景の前に置かれた様式化された花」(1908年)。保守的教育に不満を抱いてた美術アカデミー時代に、当時のウィーン美術界の中心人物だったクリムトと個人的に知り合って影響を受けた絵。背景に金と銀、そう、クリムトと言えばキラキラ絵。そして正方形のカンヴァス。そーなんですよ、販売されてたカードも大半が正方形で定形外。これだと、私のファイルに収納できひんので買えへんかったんですよ。まぁ、ググったらほぼ見られるんやけどね。右のカードは「第49回ウィーン分離派展ポスター」(1918年)。ウィーン分離派は、保守的なウィーン画壇に対抗すべくクリムトが立ち上げたもので、このポスターを描いたのはシーレで、お誕生席に座ってる。で、向かいの空席は、この年にインフルエンザからの肺炎で亡くなったクリムトを偲んだ席。がしかし、シーレも、この年・・親子ほど年の違うクリムトと、同じ年に、結局スペイン風邪で亡くなってしまった、という悲しい結末になってしまったポスターなのでありました。

レトロ写真館。前回2019年に訪れた東京都美の「クリムト展」。この時は2泊して東京ウォークがメイン。よー歩いたなぁ。(ブログはこちら)。

たくさん展示されてたシーレの裸婦像の中で、一番お気に入りしたやつの、ポストカード。なんか、カッコえぇやん。ものスゴ、大胆ポーズもあったけど、シーレ感満載の人物画たちは、なんや、リズミカル、でした。

美術館カフェでハヤシライス。行きたいとこもあったんやけど、ちょいほろ酔いになっちゃって。14時の新幹線遅らせよ―かなと思たら、早得なんで追加料金必要と。そーなんですよ、京都から東行きの東海道新幹線は、3日ほど前まで割引あって、さすがJR東海。東京は広島より1000円程高いだけやった。旅的には西日本のが好きなんやけど、東京は美術展多いしなぁ。また初夏には東京都美・マティス展も来んなんし。。

ということで、不忍池のほとり神社の桜を見て終了しちゃいました。早いなー、もう、満開や。梅の花もゆっくり楽しめへんて、情緒ないんちゃあう、などと思いつつ。京女やし。