2021.11.28

牛とヤギがお出迎え。自然栽培農家グループのマルシェ~南丹市八木・丹波ハピー農園

新嘗祭(にいなめさい)のシーズン。秋晴れの祝日、今日は、南丹市八木町の丹波ハピー農園さんちのデッカイ倉庫内マルシェ。

誘ってくれはったんは、牛とヤギ・・違います・・自然農グループと言えば、先日も大津市農家の収穫祭に誘ってもーた、京丹後久美浜・みんなのふる里の安井岩夫さん。このところ、農家さんと知り合える機会が多くて、なんか安心。老後食うに困ったら・・って・・これも違う。(大津市農家の収穫祭ブログはこちら)。京都駅からJR嵯峨野線、八木駅を出て、車窓に目を凝らしてると、広がる田んぼの中にマルシェ中らしき大きな倉庫見っけ。次の吉富駅で下車し安井号へ。紅葉の京都市内の渋滞スルーに気ぃつこてもーて感謝感謝です。

マルシェで出迎えてくれたんこそ、牛とヤギ。到着したときは気ぃつかなくて、山のふもとにいるよ、と教えられて行ってみると、ムシャムシャ草食べながら興味津々に近づいてくる。ワイヤー柵と水路がなかったら、私は早々に逃げ出してたかも。「なんかくれるんかなぁ、と思て人見たら近づいてくるねん」と、ここ丹波ハピー農園のお百姓さん堀悦雄(ほり えつお)さん。自然栽培農家グループのキーマン。

「牛とヤギは里山の環境保全用。普段は山の方で雑草を食べてくれてるけど、刈り取りの終わったこの時期は、田んぼに移動させると、ひこばえを食べてくれるんや。2~3週間ほどやけど」と話の間にも、彼らはJR線近くの田んぼまで、どんどん進出。「全部、堀さんの田んぼですか?広いですねぇ」「いやいや、雑草なく手入れがされてる田んぼには、シカやイノシシの有害鳥獣が来んよーになるんで、近所の田んぼにも重宝されてて」。仕事するし草食べられるんや。食うに困っただけではイカンか。牛が飼いたくて兵庫県丹波から北海道へ移住した堀さん。「農業もやりたかったけど、夏の高気圧と黒潮による霧が頻繁に発生する地域で育つんは草だけ。牛のエサしか育たん土地やと言われて、牛乳やバター専門ではなぁ」と移住を決定。『知床ハピー』の予定が『丹波ハピー』に。ハピーは働きもんだった、おばあちゃん牛の名前らしい。さらに「25年程前に移住したときは、田んぼ2枚からスタート。今は50枚ほど請け負ってる。6割がお米やな」。この日は黒米、赤米、虹色米を販売。「自然農法がしたい言うて若者がたくさん来るけど、自立まではなかなか大変。補助金は・・僕は使わん。自力でないと続かへん。立ち上げ期の設備費用ならありかもしれんけど・・」と言いつつも、応援や情報交換、ストレス解消の交流会を月1で開催。「マイペース百姓交流会」。若手農家だけじゃなく誰でも参加可ですよと、お誘いいただきました。

天井の写真。この、ものスゴデッカイ倉庫も堀さん作。「実は、大阪の方でダイバー大工やってたこともある。河川や橋の土木工事する大工なんや」って。鉄骨の組み方やら、本業が建築屋さんの安井さんも納得の構造。のほほ~んと公務員やってた私とは根性が違う。お話も楽しいし、百姓やないけど交流会へも参加してみようかしら。

田んぼの中に設置されてたマルシェのチラシ。8組の農家さん出店。

安井さん、今回も、久美浜産米の米糀製品をアピール。マルシェと言うか、ビジネス交流会のようなシステム。自然農こだわり農家さんからお話を聞いて、試食したり試しに買うてみるって感じ。

綾部の河野農園さん(写真右)。並んでるのは聖護院蕪(しょうごいんかぶら)と聖護院大根。販売は千枚漬けセットで。「漬け込むだけで本格的な千枚漬けができるで」とレシピを渡されたので、聖護院蕪、蕪におススメの利尻昆布ひとかけ、赤とうがらし一本のセットを買い求めました。数日後からそこそこおいしくいただいています。うちでは、砂糖やなくてハチミツ使ったし、もうちょい私流に工夫の余地はあるかと。。

福知山市みわの水谷虎屋農園・水谷達也さん。安井さんちの田植えでお会いしました。挽きたてコーヒーをいただいて、

赤米と黒米の玄米餅のプチお雑煮・自家製梅干のせも試食提供。もちもちがお気に入りして赤・黒の玄米餅ゲット。

亀岡市本梅町のファーザーズファーム・伊藤博隆さんご夫婦(真ん中あたり)。立派な赤大根と赤水菜のレッドシリーズを入手。

福知山市・丹波藤田農園さん。うちでは米粉を小麦粉代わりに使ってて、玄米粉もお試ししてみようかと。

大阪堺市で、ヴィーガンカフェあすか、を開いてはる、まきまき農園・西川真紀子さん。福知山に農園もあるらし。グルテンフリーのクッキーやラスクをゲット。

丹波みわの夕焼けマーケットでたびたびお会いしてた、地域おこし協力隊的な・・岡垣友輔さん。友渕ぶどう園で自然栽培のぶどうジュースできたとか。ちょっと遠慮がちに商品アピール。これもお試しゲット。こだわり農家のみなさんは移住率も高くて。地域おこしには、よそものの目も重要。機会があれば農園へお出かけすることにしましょう。

白餅の焼いたんを手渡されて、今まさに食べようとしてるとこ。山の方に見えてるのが牛たち。そういえば、堀さんにたっぷりお話聞いたのに買えへんかったなぁ、白米2㎏ほど。最寄りの大丸で新潟のコシヒカリ300g(2合)を700円程で買うくらいならって思ってたのに。効果薄なのに糖質制限、ダイエット、アルコールは欠かせない・・などに振り回されて、お米も嗜好品的位置づけの食生活。お出会いする農家の人たち、みなさんシュッとしてはって元気。ちょっとあやかろうかなぁ、と考えています。