比良山系・蓬莱山のふもと、自然農に励む「HACHIYADO339」の収穫祭に参加～滋賀県大津市
「HACHIYADO339」・・八屋戸＝はちやど、は、このあたりの地名。３３９は番地。「３３９が、Sun thank youに聞こえたので、太陽ありがとうやん！と、番地をそのまま屋号にしました」とのこと。京都駅から湖西線に乗って右手に琵琶湖を眺めながら４０分弱。静かな蓬莱（ほうらい）駅で下車して待つことしばし。迎えに来てくれはったんは、京丹後久美浜・みんなのふる里の安井岩夫さんと、同乗の丹後七姫ご加護アロマの藤本範子さん。そう、この日は安井さんに誘ってもーた、自然農つながり農家の収穫祭。（みんなのふる里のブログ）
紅葉の休日、京丹後から渋滞に巻き込まれつつ車で来られた安井さん（写真中央）、とびっきり新鮮な丹後のイカの塩糀づけやら、久美浜産米の米糀の試食品を持参しアピール。琵琶湖畔で、さっとあぶった海の幸イカ焼き。糀製品もしっかりお買い求めいただいてたよーでした。
写真、安井さんのうしろのヒゲの男子が、HACHIYADO339の熊至朗（くまじろう）こと、代表の河原至さん。この八屋戸にあるお母さんの実家の古民家を拠点に、５年前から自然農のお米づくりを開始。比良山系の伏流水に恵まれた地域で、琵琶湖の水産資源にも囲まれながら、自然とよりそう暮らしの発信や、田んぼのイベントなども企画されてるとのこと。「京都の方からもきてもらって、たくさん集まってくれて、うれしい」と。この場所は刈り取りが終わった熊至朗さんの田んぼ。「今日は、この田んぼで、手植えして自然栽培で収穫したお米を味わってほしい」と。
まずは、安井さん持参の米糀の甘酒をベースにしたスムージーで、カンパーイ！後ろに見えてるのが、紅葉の比良山系・蓬莱山。右上あたりがびわ湖バレイ。
今日のメインは玄米のお餅つき。お餅つき担当の助っ人・馬場泰幸さん。薪、炭、ダッチオーブン料理やらのスペシャリストですって。早くに来てカマドに火をおこしお米蒸して準備。「コロナ自粛だったし、今回は久しぶりの集まりイベント。滋賀県には、ひとりでこだわりの農業に取り組む若者が多いので、できることをヘルプしてまわってる。本業は製造業やけど」。火の加減が落ち着いたところで一旦帰宅して、奥さんと息子さんとワンちゃんを同乗し家族総出。心強いねぇ。
「玄米のお餅つきは、ちょっとコツがいる」と言いながら、玄米をつぶす慣れた手つき。きっと杵も臼もカマドも、持ち込んでくれはったんやね。
初回は、助っ人さん一家の手慣れたメンバーでお餅つき。写真は２回目。杵を握ってるのは、渡辺リンダさん。熊至朗さんのパートナー。やる気満々。
つき終わったら、みんなでお餅を丸める作業。年末の懐かしい風景。子ども時代にやらされたよなぁ～。つきたてアツアツのお餅を母親がちぎって・・って、今やお餅は餅切器から出てくるんやって。奥のバケツ型容器のうしろのハンドルをおにいさんが回すと、小さなお餅のかたまりがポロリ。「なかなか便利なもんやねぇ」と感心しつつ丸餅になるよう粉をつけてクルクル。
ズラリと並んだおもてなし、持ち寄り料理。地元野菜中心。手前の筑前煮は、藤井ゆみこさん。福岡県出身で敦賀在住、ときどき熊至朗さんの農作業を手伝いに来られるとか。つながり広範囲やねぇ。ラップの下には玄米のおにぎり。HACHIYADO339のお向かいにあるパン屋「クゥ・フラン」の高木芳美さん作。その向こうに並ぶ、ハヤトウリのお漬物、キクイモとキャベツとハヤトウリの塩麹サラダ、とうがんの大豆ミート餡かけは、リンダさん作。琵琶湖と蓬莱山に囲まれながら、みんなでパクパク、いっちゃってました。
実は、来る１２月１８日にはカフェをオープンしはるよーです。この味のある看板は、リンダさんが描いた文字を知り合いの仏師さんが彫ってくれはったんやとか。琵琶湖沿い北側からくるとよく目立ちます。この看板を見て通りすがりのご夫婦がコーヒー飲めるのかしらと車を停車。熊至朗さんのフレンドリーな呼びかけで、ご夫婦も急遽飛び入り参加。
左は藤井さん。安井さん持参の久美浜特産のサツマイモの焼き方指南。「薫炭（くんたん）。もみ殻に火をつけて、燃やすんやなしに、長時間くすぶらせるとカタチを残したままのもみ殻の炭ができる。畑にまいたりいろいろな使い道がある。昔はおばあちゃんが、日がな一日、傍らでのんびりと番をしてた。」と講義しつつ、到着後すぐに、もみ殻の山数か所に火をつけてホイルに包んで突っ込んだサツマイモ。終盤、お腹いっぱいになった頃に取り出すとホクホクの焼き芋に。みんなとともに別腹に入れて、あれやこれやと、食べ続けた収穫祭を後にしました。
HACHIYADO339カフェは、土・日・月オープン。パン屋・クゥ・フランは、火・水オープンでイートインスペースあり、とか。滋賀県湖西の立ち寄りスポット、追加でーす。