2021.10.28

秋のハーブ定植会&プチ講座&コーディアルシロップでお茶会~亀岡・保津浜ハーブプロジェクト

「みんなでつくろう、保津浜ハーブガーデンAct4」、コロナ自粛が明けて久しぶりの開催。お出かけしてきました。

先週あたりから急激に冷え込んで、昨日ずーっと降り続いてた雨もとても冷たく、明日大丈夫かなぁ、とちょっと心配したものの、モネの天気予報では晴れ予報。で、朝、すっきり秋晴れ・・とはいかへんかったけど、それなりくもり空。中野恵二さんのイベントを待ち望んだ参加者17人が集まりました。保津川こなこな研究会+保津浜テラス+京都先端科学大学、3者共催の「保津浜バーブガーデンプロジェクト」。

秋植えのハーブの定植作業。ご指導は今年2月のスタートからずーっとお世話になってる、滋賀県高島市のハーブ苗専門店グリーンスポット・デン、園芸家の鵜野陽(うの よう)さん。まず、ここまでの経過と評価を紹介。真砂土(まさつち)で立てた畝に、最初に植えたのはコーンフラワー(矢車草)やパンジーなど(2月のブログ)。3月にはローズマリー、カモミール、ラベンダーなどヨーロッパ産の春植えハーブ。4月には初収穫(4月のブログ)。6月にはバジル、レモンバーム、レモングラスなどを定植。植え付けの写真や順に咲き誇るハーブの様子を、その都度写真に撮って、それを皆に回しながら説明。「ラベンダーの成長が遅かったけど、しっかり根を張ってたので心配なし。イングリッシュ系のラベンダーは近畿では育ちが悪いんです。長野県あたりの標高が高いとこのがえぇんですよ。その他はほぼ枯れずに育ってます。場所も広いし、根付き具合や成長のイメージを見ながら次年度の植え付けを考えられるのがいいですね。庭づくりは2~3年かかります。1年目は様子見ですね」と鵜野さん。こんなにしっかり管理してくれはるなんて、なんと素晴らしい!この経過写真と私のブログで、中野さんの事業報告書は完璧のはず。毎回参加せんとアカンなぁ・・お世話になってるし。役割分担はパートナーシップ。

で、「今回は何を植えましょうか。テーマを決めなくちゃ」と、持ち込んでくれはった苗をズラリと並べてハーブ講座。「ハーブの目的はいろいろ。⒈食べる ⒉スパイス ⒊お茶 ⒋虫よけ ⒌薬効・・メディカル ⒍虫を呼ぶ・園芸 ⒎お花見・・などかな。例えば、食べる系のローズマリーだと立性(りっせい)の縦に伸びるものが料理人には使いやすくて人気です。コモンセージ、タイムセージ、サルビアセージなども料理用で薬効もあります。コモンタイムは肉料理の臭み消しに。レモンタイムやミントはハーブティー。虫よけにはサントリナ。これはにおいがキツイ。乾燥してから服の虫よけに使います。メディカル系はパーブレアなど。その根っこが風邪薬の原料によく使われています。」などと説明しながら、苗を次々に参加者に回して、におい体験。甘酸っぱい系はよかったけど、虫よけ系には、みなさん、ぐぅぇっ・・。においに酔いそーだった私は取材に専念。それにしても、お話がとても楽しく勉強になります。自然と共存する暮らしが提案できそーな。真剣に教えてもらいに行こうかなぁ。あっ、におい体験必須やんね。それはちょっと。。。

いろんなにおいが混ざり合って、思考能力が低下気味のみなさんにかわって、「それじゃあ、ここは食べる系のハーブをいろいろ植えてみましょうか」と鵜野さんが選んでくれはったのは、マロ―、フェンネル。オレガノ、ルッコラ、タイム、チャイブ、イタリアンパセリ、フレンチタラゴン、チャービル、キャラウェイ・・だったかな。きざんでオリーブオイルに入れたり、キャラウェイなどはフォカッチャなどパンに練り込んだりするんやて。ハーブのショーガーデン風。中野さん、理解しはったやろか。まあ、盤石な女子ネットワークに囲まれてはるし、大丈夫か。

で、さっそく植え付け作業開始。穴を掘って苗を入れたら、根っこのまわりに土肥料をたっぷり。そして、水もたっぷり。

手前も咲き誇るハーブ。いろいろ植わってきました。保津浜ハーブガーデンプロジェクト着々と進行中。

こっちのは、ハイビスカスティーになるやつ、なんやて。お花のハイビスカスとはちょっと違うらしい。

オクラみたいに糸をひく実。中の大きな種はポイ。外側の「ガク」がハイビスカスティーになるらし。飲んだこと・・あります。確か舞鶴のハーブカフェで。美人になるんやったっけ???・・違う・・老化防止、美肌・・鏡よ鏡よ鏡さん、私はキレイ?・・これも違う。。。

後半は、食養生・氣養生らぼTAKAKO代表、ハーヴコーディネーターでもある中澤たかこさんが講師。プチ講座「西洋ハーヴと東洋ハーヴ~身近な薬用植物のお話し~」と、ハ―ヴティーとコーディアルシロップのお茶会。お手製のシロップやお菓子がズラリ。

わかりやすいレジュメでハーブや薬用植物のいろいろをお勉強。「東洋も西洋もいにしえの昔から、身近な植物を民間薬として利用してきました。ミネラル類や食物繊維が豊富な野草もたくさんあります。副作用のキケンがある合成薬に頼りがちな現代ですが、薬用植物をうまく使って、症状を軽くしたり免疫力を高めることにもチャレンジしてみてください」と。

お待ちかねの試食タイム。レモングラス&レモンヴァーベナのコーディアルシロップのティー、コーディアルした棗(ナツメ)の実、ハニークラッカーはクリームチーズにローゼルのジャム乗せ(お皿の左)。ラスクにはチーズとバジルオイルとアップルミント乗せ(お皿の右)。クラッカーに乗ってる、えんじ色が美しいローゼル・・さっきのハイビスカスティーになるやつ。これは中澤さんが事前に仕込んできはったジャムやけど、甘くて美味しい。ローゼルジャムの炭酸割りやお湯割りもお試し。色鮮やかでお味もgood。「なかなかいけるねぇ」・・などと言いながら、持参してくれはったいろいろなコーディアルシロップを、みんなで次々に試飲。「氣」が高まったのか、カラダポカポカでちょっとハイな気分。楽しいひとときを過ごせました。

今回植え付けたハーブは、ゆっくり育って、春には元気な葉っぱやお花が顔を見せてくれるはず。料理の試食会とかあるんやろか。楽しみやねぇ~~。